【社員教育】リーダーシップより必要な考え方と実践方法

こんにちは。網倉です。
今月も、「 社長の知恵袋 右腕・セカンドオピニオン 天の川レポート」を、
お届けします。
今月の天の川レポートも、社長が外注するもう一人の右腕の考えとして、
お読みいただければ、嬉しいです。
いつものように、質問はお気軽に。。。
どうぞ、よろしくお願いします。
近況報告
2015年、11月1日に、BOSS平秀信が、エルハウスに復帰しました。
そして、営業関係のテコ入れを、依頼されました。
その関係で、エルハウスのメンバーと、やりとりすることも、だんだん、増えてきました。
私に取っても、新たなコミュニケーション能力開発の道場になります。
今回の依頼を受けた背景には、次のステージに向けて、エルハウスでも、
「一緒に会社を引っ張っていける、営業リーダーの仲間を作ること」、
「一緒にグループを引っ張っていける、幹部の仲間を作ること」が、重要だと考えていることが、あります。(おそらく、それを求められているのだと、自分なりには解釈しています。)
エルハウスのメンバーと話をしていて、まだまだ、オーナー経営者が、本当に伝えたいことが、なかなか伝わっていないと、感じる場面もありますが、ビジネスで、楽しく豊かに生きていくために必要な、共通の言葉(5WIN、内発的動機、決断などなどなど)や思考法や、その実践が足りないとの思いから、まずは言葉を変えることから、コツコツ、行っている現状です。
人は、ちょっとした気持ちや、行動の変化で、今までとは違う結果を出すことは可能ですので、真面目に取り組む彼らであれば、すぐに自ら、より良い、結果を導き出すと、考えています。(楽しみです)
今回のBOSSの復帰の過程では、実は、3年くらい前からの大きな流れで見ると、どのような時に、人は育つのか? どのような時に、人は成長するのか? など、セルフチェックをしたり、私たちサラリーマンが、教訓にすることが望ましいエピソードなども、たくさんあります。(日々、アイデア・実践ノートに、メモしています)
その一つ一つが、小さなオーナー社長の会社では、将来良い教科書になっていくのだと思います。この教科書は、特に、全国の小さな会社で、オーナー経営者を支えて、働いている幹部の方は、楽しみにしていただきたいと、考えています。
この天の川レポートでも、時には、実況中継で、役に立つと判断したことに、ついては、お話ししていきたいと思います。
お楽しみにしていて下さい。。。
目次
優秀なオーナー経営者の元で働かないと成長できないのか?
エルハウス復活に向けて、今、オーナーが、戦術の指示を、細かく出しているような状態です。
11月21日、22日には、見学会があります。
今、商品を全面的に改良しようとしています。
制服を変え、ビジネスで使う言葉を変えようと、しています
その一つ一つに、オーナー自ら、指示を出し続けています。
これは、すごく重要なことなのですが、オーナーも指示を出したいわけでは、ありません。現実的に、社長に、復帰する前のオーナーは、指示を出すというよりは、どのように、会社を運営していくのか? を、半年に一度聞いて、確認する程度の状態だったと思います。それより、さかのぼること、2〜5年は、任せきり、何の指示も出していなかったように思います。
それが、今は細かく指示を出している。
つまり、今のエルハウスでは、トップダウンで、指示を出さざるをえない状態、指示を出さなければ、前に進まない、それほど、自らは行動しない状態、できない組織になっているのだと思います。
有名なカナダの教育者、ウィリアム・ウォードさんの言葉に、以下のようなものが、あります。超有名な言葉なので、あなたもご存知かもしれません。
1.The mediocre teacher tells.(凡庸な教師は指示をする。)
2.The good teacher explains. (よい教師は説明をする。)
3.The superior teacher demonstrates. (更に優れた教師は範となる。)
4.The great teacher inspires. (そして偉大な教師は内なる心に火をつける。)
このウィリアム・ウォードさんの言葉に、従うならば、今のBOSSの会社経営は、教師としては、凡庸です。
しかし、実はそんな簡単な話ではないと、私は考えています。
指示する方が、凡庸なのか? 指示させる方が、凡庸なのか?
しかし、私がいつも、疑問に思っていることが、あります。
それは、これだけ情報化社会の中で、つまり、オーナー経営者も、新入社員さんも、同じ情報が仕入れる中で、本当に、指示する人が凡庸なのか? という疑問です。
・紙とペンが発明されていない時代なら、仕方がないかもしれません。
・有益情報が口伝で伝わる時代なら仕方がないかもしれません。
・本が高価で、一般の人は買えない時代なら、仕方がないかもしれません。
・インターネットが無く、簡単に調べられない時代なら仕方がないかもです。
しかし、今は、そのような時代ではないのです。
ネットを見れば、このような情報を、誰でも、仕入れることができるのです。
(私たちサラリーマンが、このような情報に、興味を持ち、探すことが楽しいと思ってもらえるような環境を、今後一緒に作っていきたいと思っています)
そのような状況の中で、そのような時代に、本当に指示する方だけが、凡庸なのでしょうか? そんなことは、ありません。私は、指示される環境を作っている方も、凡庸なのだと考えています。
ビジネスにおけるリスクを全く取る必要がない(会社が倒産しても、命も自宅も、財産も取られません。)私たちサラリーマンが、その気になれば(興味を持てば、求めれば、)オーナー経営者や、ビジネスでうまくいっている人と、同じ情報を仕入れられる時代では、私たちが、フォロワーシップを学び、教わり方が、もう少しうまくなれば、より早く成長できると、思うのです。
今まで、私たちサラリーマンは、会社の社長や上司のリーダーシップや、教え方に、依存し過ぎてきたと、思います。
この異常なほどの依存体質は、世の中のどの現象にも、見ることができません。
例えば、親にリーダーシップがなく、教え方が下手だからといって、20代、30代になって、自立が出来なかったり、うまくいかないことを、子どもは、親のせいにするのでしょうか?
そんなことは、ありません。
親が望むような人でなかったとしても、環境が悪かったとしても、子どもは成長したり、望む人生を手に入れる(親のリーダーシップ、親からの教育に依存するのは、義務教育までです。それを、超えたら、もう本人次第です。)ことができます。(もし、親のせいにしていたら、みっともないです。)
同じように、私たちサラリーマンも、社長や上司のリーダーシップや、教え方に、依存しては損なのです。依存している場合ではないのです。(百歩譲って、指示をして欲しかったら、私たちサラリーマンは、会社ではなく、インターンシップとして、会社の学校バージョンに入学するのが道理です。)
情報化社会とは、どういう社会なのか? プレジデントファミリーの読者は誰なのか?
例えば、網倉家では、3年くらい前まで、プレジデントファミリーを、定期購読していました。
当初は、私と妻が、「子どもを動かす」を、学び実践するために、購入したものでした。
※ ライフワークシナジーを実践するのに、お勧め。プレ・ファミ。。。
この本の読者は、親で、親が子育てをする際に、注意するべきこと、実践してほしいアイデアなどが、毎月テーマをもたせながら、書いてある本でした。
私の狙いは、夫婦で、「子どもを動かすために、自ら動くこと」を、この本で学び、実践することで、そこから出てくるアイデアや経験を、ビジネスに活かしたい(お客さんやクライアントさんに、アドバイスを求められた時に、活かしたい)というものでした。
しかし、半年もたつと、この本を、誰よりも、学び、実践しているのは、私の娘になりました。
・親がどんな時に、イライラするのか?
- どうしたら算数が、楽しくなるのか?
- 中学生で楽しく数学をするには、小学生の今、何をしたらいいのか?
などなど、すべて本に書いてありますので、自分で読み、考え、行動するようになりました。
環境さえ整えれば、親の教育方法に、依存せず、自ら子どもが興味のある情報を手に入れ、学び実践する時代。(もちろん、子どもの場合は、手に入れることができる情報を、選ぶ必要があると思います。)
私たちサラリーマンが、自らの人生を豊かに、楽しくするために、社長や上司に、リーダーシップや教え方を、わざわざ学んでいただくのではなく(社長や、上司が、ご自身のために、それらを自ら学び、実践するのは、自由です。)
私たちが、自ら、フォロワーシップや、教わり方に、興味を持ち、学び実践することができる時代なのです。
今小さな会社に足りないものは何か? リーダーシップの時代から、フォロワーシップの時代へ
私は、中間管理職です。(スーパー中間管理職のつもりです。)
中間管理職には、BOSSもいますし、部下もいます。つまり、リーダーである場合もあるし、フォロワーの時もあります。立場、場面で、リーダーシップを発揮しなければならない時もありますし、フォロワーシップを、発揮しなければならない時も、あります。
だから、どちらの立場も理解できます。
どちらの難しさも、どちらの達成感も、理解できます。
しかし、情報は、実はすごく偏っています。
リーダーシップの情報は、街中に溢れています。ネットで検索することは、可能ですし、本屋さんに行けば、その情報は、どれを実践するのが良いのか? 迷うほど、多く存在しています。
しかし、フォロワーシップの情報や、教わり方の情報は、驚くほど、少ないのです。この天の川レポートでは、今後も、小さな会社の幹部の方や、若手敏腕ビジネスマンの方の役に立つような情報を、紹介していきたいと思います。
網倉流解釈フォロワーシップ論
冒頭で、カナダの教育者、ウィリアム・ウォードさんの言葉を紹介しました。
今回は、その言葉を、網倉流で解釈したものを、紹介したいと思います。
つまり、ウィリアム・ウォードさんが、リーダーに当てた言葉を、網倉がフォロワーの皆さん(幹部の方や、若手敏腕ビジネスマンの方)に、このように解釈して、日々実践すると、すぐれたフォロワーとして活躍できるのではないか? という、仮設のご紹介をしたいと思います。
網倉流解釈を、今回応用したいのは、
The mediocre teacher tells.(凡庸な教師は指示をする。
という部分です。
凡庸な上司は、指示をします。確かにそうです。しかし、大事なことは、その凡庸な上司にさせているのは、私たち自身なのです。
私たち部下は、上司を凡庸にしては、いけません。凡庸な上司ではなく、良い上司になってもらわないと、いけません。
つまり、私たちが、上司を凡庸な上司から、良い上司に変えることができます。それは、指示を上司にさせないことです。
上司は、部下に、
「○○と思うのですが、いかがでしょうか?」
と聞かれた場合、多くの上司は、うれしいはずです。そして、なぜ、そのようなことを、やろうとしているのか? その意図は、何なのか? 話を聞いてくれるはずです。
また、
「私は、○○をやろうと思うのですが、どう思いますか?」
と聞かれた場合、上司は、それを実現させるために、どのようにすれば、より良くなるのか? を説明してくれるはずです。
つまり、「主体的に仕事をしている」、部下には、上司は、部下の考えていること、行動しようとしていることを、聞こうとするのです。そのようにしたくなるのです。
私たちが主体的に、学び、実践することで、上司は、指示をするのではなく、よく話を聞いてくれ、やりたいことを、やらせてくれようとする。やりたいことを、実現するために、そのやり方を説明してくれる、良い上司になるのです。
確かに、凡庸な上司は、指示を出します。
しかし、その指示を出させているのも、部下なのです。
部下が変われば、上司も変わります。
上司が変われば、部下が変わるという本はたくさん出ていますが、もうそろそろ、部下が変われば上司も変わることを、実践する部下がたくさん出てきても、いいのではないでしょうか?
そのように、考えないと、私たち部下の成長は、いつも上司に依存していることになります。上司が優秀でなければ、部下も優秀になれないことに、なります。それでは、私たち部下の生活は、いつまでたっても、安定しません。(それに、いつまでも、自分の成長の原因を、上司にするのは、みっともないのです。)
親と子どもの関係から見ても、そんなことは、ありません。
情報化社会の中、これだけノウハウが公開されていて、そんなことは、ありません。
私たち部下次第で、上司を良い上司にしたり、優れた上司にしたり、偉大な上司にさせることも、できるのだと思います。
今月のお話は、ここまでです。
今回の話しは、社長のためというより、99%同じ立場のサラリーマンのために、書かせていただきました。特に、指示をされる立場の若手メンバーの方(入社1〜2年くらいの方)には、よく読んでいただきたい内容です。
今回の話し、もし良ければ、社長の会社のメンバーにお聞かせください。
(このレポートを、見せていただく事でも、OKです)
彼らが、無意識に陥っているパターンに気がつき、自ら考えるきっかけにしていただけたら、セルフチェックのきっかけに、していただいたら嬉しいです。
気がついた時が、スタートです。遅すぎると言う事は、ありません。
私たちサラリーマン幹部の成長を、厳しく見守っていただければと、思います。今後とも、引き続き、どうぞ、よろしくお願いします。。。
株式会社エル書房 代表取締役
右腕・セカンドオピニオン・プロジェクト
リーダー 網倉博(あみくらひろし)